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五月の府立植物園

 ゴールデンウィーク、府立植物園に行ってきました。

 (以下ガイド調)みなさま、本日は府立植物園へようこそ。ゴールデン・ウィークとあって人出も多く、子供づれの家族の姿も目立ちます。子供たちとお母さんを先に園内へ送り出し、自分は駐車場の車の列に並び続ける、けなげなお父さんの姿も見えます。ありがたいことですね。

Kn002022_1  バラの季節はもう少し先ですが、今は山野草のきれいなころです。楚々とした昔ながらの花の風情もいいものですよ。ではこれをごらんください、これはウツギ、別名ウノハナです。目が痛くなるほどの白さとはこのことでしょうか、何ともすがすがしい。Kn001007

 白いといえば、こちらのハクウンボク、名前のとおり遠目から見ると白い花の集まりが雲のようです。

Kn002019  これはトキワウツギ、紙細工か吹流しのような花の姿がユニークじゃないですか。

 小さくて地味ですが、ここにもこんな白い花が咲いています。Kn001015

        名前ですか?・・・知らないんですよ。何でしょうね。

 では、眼がまぶしくなったところで、やさしいグリーンの花をご覧ください。どれが花かって?満開じゃないですか。その、葉っぱの上ですよ。これはハナイカダという木です。
Kn001006 これが正常な開花の姿なのですよ。このあと黒い実がひとつぶ葉っぱのまん中につきます。これがなかなか風情があって、茶花に喜ばれるようですね。Kn001019

 われわれにもっともなじみ深い野草といえば、スミレもそのひとつですが、そこにも咲いています。

Kn002023  では、小川に向かう小道をこうどうぞ。・・・ああ、緑のまん中に、燃え立つように咲いているあの花は、オンツツジです。
いや、「オソツツジ」じゃありません。遅くも何ともないんですから。これは見事ですね、近くで写真を撮ろうったって、前の人がどいてくれやしません。Kn002026
 川の中にあの堂々と咲いている、眼を見張るようなすばらしい花を見てください。あれはクリンソウ、桜草の仲間です。 桜草といえば可憐で繊細な花ですが、これは桜草の中の横綱といった貫禄を見せています。盗掘されることが多く、自然ではなかなか見られなくなった花だと言いますが、残念なことです。
Kn002025  これはリュウキンカかな。葉っぱもつやつやとして、かわいらしい。Kn002024

 この菊のような花は何でしょう。
 川辺には黄色い花が多いみたいですね。今はまだ咲いていませんが、クサレダマ、あの初夏の爽やかな花も、きれいな山吹色ですね。
Kn001025  野生の花以外もご覧になりたいですか。では、こちらの公園へどうぞ。あのモッコウバラのすてきな傘にご注目ください。全身これ花といった姿です。
これは皇族のある方のシンボルツリーとして有名ですが、あまりにも丈夫でよく咲くので、ありふれすぎるようになった観があって、今ではかえって知名度が低くなったかのようです。とはいえ、どうです、この花の下で記念写真を撮る人の多いこと。だから、どんな角度から写真を撮っても、人がいっしょに写りこまないわけには行きません。Kn001024
 これはクレマチス。最近人気のイングリッシュガーデンには欠かせない花。日本の庭には少々狭すぎることが多いのですが。

Kn001029 
 こちらの青いのはおそらくシラー。ブルーが涼しげですか、ちょっと終わりに近づいていますか。
 さあ、これで一回り・・・の半分ほどは、見たことになります。牡丹も見たかったんですが、どうも絵を描く人が人垣を作って寄れもしませんでしたね。あの青いイチハツもそうでした。―画家夫婦二人が、なかよく前に腰掛をすえてカンバスをそびえ立たせて、あれでは望遠レンズでも写真は取れない。写真家のマナーの悪さもつとに聞くところですが、最近は画家のマナーの悪さも目に付きます。花は個人のものじゃない、みんなのものだと思いませんか。たとえそのすぐ前で絵を描いていても、10分ぐらいしたら、別の人に席を譲るべきです。―あるいは、せめて正面を外れたところに陣取るべきでしょう。
 何の報酬も要求することなく惜しみなく美しく咲いた花の前での、人間の我欲まる出しの場所争い。醜いですよね。
 

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